昔はボンドがなかったので、糊で作っていましたが、今は質のいい木工用ボンドがありますし、ボンドで製作する方も多いです。
伝統工芸だし、絶対糊で!と思う方もいますが、ボンドの方が楽な時も結構あって、固定観念はもたない方が楽です。
工房では、古典糊つまみの技法を用い、ボンドでも作りやすい製法をお教えしています。皆様にとってのつまみ細工をより身近な存在にしていただけるでしょう。
<はなの小話>
はながボンド製法を習ったのは、某協会のボンドつまみ細工の先生です。
つまみ細工の歴史の古いのは糊の製法で、こちらはつまみ方はほぼどこも似たり寄ったり。余計な動きは廃れ、無駄のない動きだけが残っているんだなと感じます。
ところが、ボンドはまだまだ時間の洗礼を受けていません。
ですから、人によって全然違うし、先生だって模索の最中。こっちの方が楽そうだと思えば、変えていきます。
はなも、自分でやっていくうちに、自分なりの製法に変化してきて、もはや習った頃の痕跡が少なくなってきてしまったので、当時取得した認定の名前はHPから消してしまいました。
ボンドにおいては、変化上等。節操なく、より楽な方、よりきれいにできる方、より失敗のない方へと移っていって当然なのです。
はなの製法もまた、変化の途中です。
みなさんも、教わったものより、自分で編み出した技の方が楽だと思えば、堂々と変えていってくださいね。